北上川沿岸中田地区土地改良区

理事長 千葉 武男

(ち ば た け お)

【ご挨拶】

(令和5年6月1日発行 第93号広報より)

  組合員皆様には、平素より土地改良区の業務運営全般に亘り格別なご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 また、行政機関をはじめ関係農業団体各位には、土地改良事業推進に格別のご指導とご高配を賜り衷心より厚く御礼申し上げます。

 さて、去る3月3日に開催した第97回通常総代会に於いて国営中田土地改良事業(国営造成土地改良施設整備)の施行申請の議決をいただき、無事施行申請の運びとなりました。

 本土地改良区の基幹的農業水利施設である国営中田農業水利事業で造成された施設は、これまで適切な維持管理に努めてきたものの、事業完了から35年以上が経過しており、経年劣化による故障や構造物の損傷等、その機能の発揮に支障をきたしているとともに、修繕にかかる費用も年々増大している状況にありました。

特に用水を安定的に供給するための水管理施設においては、予備品の在庫や機器そのものの製造が終了し交換部品の調達が困難になるなど、施設の機能を保全するための整備が喫緊の課題となっておりました。

 そのような中で昨年の着工要望から関係行政機関との協議調整を経て早期に事業施行申請にまで至ったことにつきましては、東北農政局北上土地改良調査管理事務所を始め、宮城県、岩手県、登米市及び一関市の絶大なるご支援とご協力の賜物であり深く感謝申し上げる次第であります。

また、昨年は急激な電気料金の高騰により財政調整積立金の一部を取り崩して対応いたしましたが、関係機関への支援要請活動等を行い農業水利施設管理緊急対策事業の補助金交付を受けることができました。

ただ、電気料金や燃料等の下落が見通せない中で、令和5年度の賦課金については上げざるを得ない状況となりました。誠に心苦しい限りでありますが、今後も電気料金高騰に対する支援など関係機関に対し要請を行って参りますので皆様のご理解をお願い申し上げます。

まだ先の見通せない状況が続きますが、業務の効率化や関係機関への支援要請活動により補助事業を推進し組合員の負担軽減に繋がるよう役職員一丸となって取り組んで参ります。

結びに組合員皆様のご健康とご多幸、そして豊穣の秋をご祈念申し上げ、水里土ネットなかだ第93号発行にあたってのご挨拶とさせていただきます。